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「いいにおいのする部長」@渋谷クアトロ その6
 最後は進行方向別通行区分。後方は空いていたので立ち見も余裕。

 今回の解散2daysを見ると進行方向は数百人規模の会場でも見栄えのするバンドだったんですね。このままなんとかフェスに紛れ込んでても違和感がないような気がします。ただ、前日の屋根裏はなんだかんだ言って見にきて良かったよね正解正解、みたいに思えたのに対して、このクアトロライブはどうしても良かったです!とはいいにくい。個人的な好みを言えば会場規模が大きい、出演時間が長い、この2点がいまいち盛り上がらなかった原因ではあるのですが。

 さらに見終わってすっきりしなかったのは最後のくそねじが放った「なんも言えねえ」があまりにもすべりすぎていてやっちまった感が山盛りだったからだと思います。あれがなかったらまた違って見えたんだろうけど。大げさに言えば俺らがやれば受けるんじゃね?っていう慢心があったのかもしれませんね。これがどのぐらいかというと「あのときは…ね…」って話題に出すことすら本人がかわいそうになるくらい。あれが踏み絵で俺たちの船に乗るか乗らないかってそれを試されてるんだとしたらちょっとそれはないわって降りますね。なにはともあれ強く生きていってください。

 そういえば今回は進行方向のCD-Rを初めて買ったんですよ。世界は平和島と三十世界2と磯巾着先輩2の3枚を1枚500円で。前に無料ダウンロードできた曲がどれで新曲がどれなのかわからなかったたのでめんどくさいから3枚とも買ったんです。近ごろはCDを買うという行為が愛情表現または意思表示だったりするのでちょっと進行方向にはそこまでの愛情は感じないなと思って今まで積極的に買わなかったのですが、買えたら買おうとは思ってたけどいつも争奪戦っぽいので、それが今回はいつになくCD-Rを大量に持ってきてたので簡単に買えて、だから買ってみようかなという気になってお財布の紐がちょっとゆるんだかなーという。

 いやそれがよ、進行方向のCD-Rがヤフオクで1枚20000円で売ってたっていう話をライブのあとで聞いて、それならあのときに無理してでも買って高値で売りつければよかった!どうせなら自分でコピー作れば荒稼ぎできたのに!残念!などと思ってヤフオクのぞいたら今回買った3枚もセットで15000円で出品されてました。1枚20000円だろうが3枚15000円だろうがこの値段で売れると思ってるほうも買うほうもなかなかクレイジーだと思うのですが。

 なのでCD-Rを大量に作ってきたというのは転売対策という側面があるように思えます。しかしライブ会場限定で販売しているCD-Rをたくさん作っても広くは流通しない。むしろ供給が増えたぶん転売される可能性も高くなるのでは。そんな方法で大丈夫か?

 進行方向別通行区分の場合、MySpaceで今のところ10曲は聴ける、ライブ映像はYouTubeで見れる、とは言っても、CD-Rはライブ会場限定販売で他には流通していない。CD-Rは扱ってくれる店がない、ということではなくて作れる数が限られるから大規模に販売できないのだと思います。でも今回は不織布のスリーブじゃなくてちゃんとプラスチックケースに入っていたりキャラメル包装してあったりでこれ絶対に業者に頼んだろって思うんですよ。このくらいになると自分たちで流通させるのはそろそろ限界なのかな。

 進行方向は話題が先行して人気が出た感があって、そのあたりのCDを作るとか売るという状況を整える段階をすっとばした気がします。これを「辛そうで辛くない少し辛いラー油現象」と呼びます。呼ぶことにしました。ということはそのうち落ち着くから大丈夫、と見ています。

 よくわからないのは、ネットでのダウンロード販売をやる気があるように見えないところ。以前はホームページから無料ダウンロードできるようになっていたのですがやめてしまった。委託販売はCD-Rを作らなければいけないし、自分たちで通販は片手間にやるにはたぶん手間がかかりすぎるんでできない。こういうやり方から想像するに進行方向別通行区分ってとにかく自分たちの音楽を流通させることを他人に任せない、特に会社だろうがレーベルだろうが組織には任せないインディーズどころではないほんとにインディペンデントなバンドを目指しているのかもしれません。 

 だから自分たちで流通まで管理したい。するとダウンロード販売しかないんじゃないかという気もしますがそこはインディペンデントなのでiTunes Music StoreやAmazonで売るのは主義に反する。自分たちでそういった課金してダウンロードするシステムを作り上げるとなるとそれも手間だしまた業者に任せたほうがよいという話になる。インディペンデントであり続けようとしても人気が出てしまったのでここらで限界にきている。

 ここで進行方向別通行区分の持っている問題意識はまつきあゆむと同じなのではないかと気づく。もちろんまつきあゆむのほうがずっと進んでいて、販売も著作権も自分で直接管理して、活動資金だって寄付金で集めてしまう。とにかくそういうシステムを作って実際にできることを示してしまった。しかもそれができるということはそれだけお金を出してでも作って欲しいというレベルで活動し続けているということ。それに比べると進行方向別通行区分はまだ模索しているというかもがいている気がしますね。進行方向の活動ばかりやっているわけにもいかないだろうし。それかそもそもそんな問題意識なんて持っていないか。

 このあたりで新しい解決方法を見つけて実践したら進行方向別通行区分に対しての認識を改めます。見直した!って絶賛します。くそねじの「なんも言えねえ」には実は深い意味があったんだっていう都市伝説も作って広めます。遠目に見たら茂木健一郎発言も撤回します。超新星βが常に短パンでも許します。あとなんだっけ。ライブだけでなくて積極的にCDなりダウンロードなりで音源を買うようになるかもしれません(支持する意味を込めて)。


(2011年2月8日)
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「いいにおいのする部長」@渋谷クアトロ その5
 3バンド目がVampillia。実は見るのは2回目。2年くらい前にO-nestで見ました。どうやらその時とは変成が変わっているらしく、バイオリンかビオラが一人減り、出だしでいきなり漫談を始めたスーパーギタリストはその時にいたかどうかの覚えがない。

 Vampilliaのライブはいわゆるロックオペラなんだと思います。フォーマットとしてオペラとか演劇。たしかにヨーロッパあたりで人気の出そうな雰囲気ではある。ただVampilliaにはスズナリで上演されてそうな小劇場感とかアングラ感があってにやにやしてしまいます。

 セッティングが終わりライブが始まるというときにギターの人が一人で登場してお客さんの出したお題で即興の曲を作る企画が突然始まりうさぎというお題をもらうもギターを鳴らして叫んだくらい、すべってる感を演出しながら10分ほんとに続けるんですかちょっと企画倒れだったんじゃないですかねなどと意図がよくわからなくて困惑。しかしこのイベントでいちばんだだすべったのは進行方向別通行区分のくそねじだったんでこのくらいは大丈夫。

 その後に登場したボーカルの一人、白塗りで羽の生えたクリオネみたいな人となにやら交信してからライブ開始。2人でなにか歌っていたかもしれません。

 Vampilliaの歌はなにを歌っているのかよくわからないけどもなにかものすごいことをやっているという迫力がある。何曲演奏したとかどの曲がよかったとかさっぱりわからないけどもライブはよかったという不思議なバンド。不思議というか曲単位にばらせるライブをやっていないというだけだと思いますが。

 さてそういえば前回は白塗りボーカルが頭にブロッコリーをつけて登場してしかもそれを客に投げつけていたとかそういえばそうだったなどと言いつつ、まるであれは新宿梁山泊を見ているようでしたなあと思い出し、そういえば最後に新宿梁山泊を見たのはいつだったのかと、生で見たのは2007年1月に見た「夜の一族 2007」、「月光の騎士」、「リュウの歌」が最初で最後だったんでした。なぜ思い出したのかというとたしか「月光の騎士」でコビヤマ洋一の演じた和服の男が「脛からカイワレ大根が生えてきた!」っていうシーンがあって、明らかに元ネタは安部公房のカンガルーノートなんだけども、そういえばカンガルーノートって多くの人にはカイワレ大根が脛から生える話としてしか覚えられていないのではないか。正確に言えばカイワレ大根が脛から生えてきた男がベッドに乗ってあちこちに行く話です(ゆるふわ要約)。砂の女は砂でできた穴の底に岸田今日子が住んでいるという話です。これだけおさえておけば読んでなくても知ったかぶれますね。

 そうすると頭にブロッコリーを生やしていたのもおそらくカンガルーノートに対するオマージュだったのでしょう。しかも今にして思えば単に場所と野菜を替えただけではなくてあれは頭山に対するオマージュでもあったのでしょう。ここまでくると白塗りも山海塾を意識しているだろうし、西原理恵子のマンガに登場する前衛といえば山海塾のように白塗りでゆあーんゆよーんゆやゆよんと踊っていたじゃないか。中也といえば地下沢と答えたやつらはパパと踊ってたらいいです。

 単純に頭にブロッコリーをくっつけて登場するというそれだけのパフォーマンスのアヴァンギャルドさ。今回はそれがギター漫談と宇宙との交信になっていたけども、こういうアヴァンギャルドさがVampilliaなんじゃないですかね。

 トリは進行方向別通行区分。


つづく

(2011年2月5日)
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「いいにおいのする部長」@渋谷クアトロ その4
 なんだっけ、音楽における世界観と物語性の話。

 思い出してみれば1980年代から90年代にかけては世界観と物語性を持ったドラマチックな曲が多かった気がします。バンドとか歌手もものすごくはっきりしたコンセプトを持っていたのじゃないでしょうか。だからたぶん80年代アイドルとかバンドブームを見るとやっぱり芸能界に入って売れていくという物語を作品ではなくてその人に感じますよね。まあ80年代の音楽とかちょっとリアルタイムでないのでよく知らないんですけど。やっぱりバブルとか昭和とかはよくわからないかな。

 冗談はさておき、例えば戸川純はそうだと思うんですよ。強烈な世界観と物語性。バンドだと聖飢魔IIとか、アイドルだと中森明菜とか。そしたらたまもXもそうだっていう話になるしチェッカーズは常にチェックを着てたとかそういえばヒカシューは確実に演劇性があるとかよく知らないけどバービーボーイズもそんな雰囲気を醸しているとかむしろ80年代は世界観と物語性がない音楽のほうが珍しいのかもしれません。アニソンだってそのアニメのためのオリジナルだったわけで、今よりも音楽に世界観を前面に押し出していたような気がします。そのために今になって聴くとださいとかこの匂いは受け付けないと言われるようになったのでは。まあ80年代とか90年代前半とかほんとに知らない時代なんで、聞きかじりとかドラム型洗濯機に入ってみたとかそういうところの話しかできないんですけど。

 冗談はさておき、いつの頃からか匂い立つくらいの世界観や物語性が薄まっていったと思っていたら、気がつかなかっただけでそんなバンドは意外に多かったのかもしれない。ここで言ってる世界観ってそれはバンドの雰囲気とはまた別のことで曲の中に風景があって人物がいて光があって匂いがあってってそれが曲の世界観。最近だとキノコホテルがそれっぽい気はしてます。確実にそれを持っているのはヴィジュアル系と呼ばれるバンドで、そもそもそういった魂的なコンセプトがないとヴィジュアル系と呼ばれないんじゃないですかね。DJみさこがかけたサンホラは世界観と物語性を持っているとはいっても80年代バンドとはちょっと進んでいる方向が違うというかバランスが少し違うというか。ただ昔の音楽だからいろいろなメタ情報がついてそのせいで世界観があるように見えている可能性もなきにしもあらず。

 もしかしたら世界観を感じさせるには歌詞も重要かもしれません。歌詞が共感を得て大ヒット!という話が至るところにあるように、売れる理由がそのくらいしか思いつかないところに発想の貧困化、ステレオタイプ化を感じてしまいますが、つまりは歌詞の中の視点、感じる主体が「ぼく」から「ぼくたち」に変化すると世界観が出せないのかなと。もしくは歌っている実際の「わたし」と曲の中の「わたし」が一致してしまう人。実体験を歌詞にしましたとか。なので特殊な視点とか言語感覚を堂々と出してる人、もしくは「わたし」を完璧に作り事にしてしまう人って少ないのかも知れないですね。だから神聖かまってちゃんのの子が歌うような、極めて個人的な歌詞が共感できるとされていることが少々不思議ではある。

 物語という点で言えば、曲の物語性を突き詰めると演歌になるような気がするんですよ。そういう自分語りみたいな。そこが共感されるかどうかはおいといて。中森明菜が「わたし少女A」って歌っていたけどもその曲中の「わたし」は誰ですか?となったときにそれが実際の「わたし」になると80年代的な世界観、物語が出せる気がします。この方向が逆になると、つまり実際の「わたし」が歌詞の中の「わたし」に反映される関係になると最近のJ-POPになる。

 だいたい音楽のどこにどういう世界観を感じるとかが曖昧すぎるんで、そもそもこの音はなにっぽいとかなにを思い出すとかそういう話になってその受け取りかたは極めて個人的な結びつきによって大きく異なるがゆえに一般論にならずよくわからないという話になるじゃないですか。こうすると中華風のメロディーになりますよ、このリズムでモータウンっぽくなりますよ、とかそういった確実な関係もあるけどもこのフレーズをこの音で弾くと昔アラブの偉いお坊さまが出てくる、とかその関係はかなり怪しい。

 つまりは音が記号になってるの?っていう話で、いわゆるマンガ記号に相当するフレーズやリズムがあるのかという話。たぶんその記号の使い方とか関係性っていうのが世界観を出すのに重要な気はしてるのですが考えるのもめんどくさい。言葉であれば発音が悪くても通じたりとか文字であればかなり字が下手でもその文字として読めるけどもサンバのリズムを崩したら盆踊りになるかもしれず、そのあたりの高度な抽象化が音楽ではできないとかそれっぽいことを言っておこうかな。ていうかそういうこと考えるのってたぶん現代音楽で新しい関係性を発見しようとすると実験音楽とか前衛音楽とかそっちになるじゃんね。

 終わってから時間が経つとライブがどうという話にならなくて困る。

 次に出てきたVampilliaは世界観と物語性をばっちり突き詰めたバンドだと思います。

 つづく


(2011年2月3日)
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「いいにおいのする部長」@渋谷クアトロ その3
 このイベントの出演はその他に赤い公園、OverTheDogs、Vampillia、進行方向別通行区分。ばらばらに見えて、4バンドとも演奏うまいなーということと、曲にしろパフォーマンスにしろ展開が演劇的なバンドかなという気はして、これは主催のVampilliaの好みなのかなと思います。

 赤い公園はまず演奏がものすごくうまいです。曲はずいぶんとハードなロックで千葉LOOKによく出てそうなバンドでした。県境を越えて千葉県に入るとハードコアやハードロックが流行ってるイメージってあるじゃないですか。そうでもないですか。それとメンバーはCoccoとか戸川純とか好きそうです。世代的にお母さんが戸川純好きだったので聴いてましたといったところでしょうか。

 OverTheDogsは渋谷屋根裏のUnder the counterに続きメジャー感のあるバンド。NARUTOで言えばエンディングの曲に使われてそう。いいにおいのするイベントにはもっとアングラ感とかひねくれているとかそういったバンドが出ているイメージが強かったのでだいぶ意外ではある。

 この2バンドには正直なところそれほど感想がありません。演奏はうまいし人気もありそうだしいいバンドであるとは思うのですがぐっとこない。心にぐぐぐっとくるなにかがない。なにがあったらいいのかわからないけど。O-nestあたりで見たらまた違うのかもしれません。

 ぐっとこないとはいえ、赤い公園とOverTheDogsの曲には展開のドラマチックさがあると思います。ドラマチックってなんなんですかね。音楽理論がどうこうというよりは、言い換えれば世界観と物語性というか。

 長くなりそうなので今夜はここらで。

 つづく

(2011年2月2日)
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「いいにおいのする部長」@渋谷クアトロ その2
 開場時間をだいぶ過ぎて到着するとフロアではすでにDJみさこがアイドルものの曲をかけていました。DJみさこは最後まで転換時に曲をかけていて、なにげなく適当な選曲をしているように見えてOverTheDogsの前には邦楽ロックを、Vampilliaの前ではサウンドホライズンをかけるとか、進行方向別通行区分の前にはCDに合わせて歌っていたような気がしますが、次に出てくるバンドに合わせた選曲をしていました。Vampilliaの前にサンホラはおもしろい組み合わせですよね。ストーリーと演劇性があるという類似性。

 DJみさこがかけていた曲を聴くとこの人の背景にはたぶんそのときどきの流行りのJ-POPとかJ-ROCKがあって、尖った趣味を持っている人、要はアンダーグラウンドとかアヴァンギャルドな人ではないんだと思います。70年代はもちろん、ださくて今となっては笑い話の80年代にもほとんど触れたことがなさそう。身近に流通している情報がすべてで、そもそもそういう文化、ときたま健全でないとされる文化、に触れる機会がほとんどなかったからこうなったのかなという気はします。しかもたぶんみさこは人の知らないことを知っているほうが偉い、レア物を持っているほうが偉い、というオタク的な文脈の外にいる人なんじゃないか。

 そういうみさこの趣味はきわめて妹的だと思います。つまりみさこには、お兄ちゃんが好きだった音楽が好きですという雰囲気があって、実際にお兄ちゃんがいるのかどうかしらないけど、お兄ちゃんが軽音部でバンドやっててその影響でドラムをはじめましたって言ってもなるほどねーって納得しますよね。実際にどうかはしらないけども。例えばこれがどういうことかというと、あんまりいい例が思いつかないけども、お兄ちゃんの部屋の本棚から朔ユキ蔵の「少女、ギターを弾く」を勝手に持ち出して、何日かあとに「お兄ちゃん、少女、ギターを弾くおもしろいね!」って言いそうなのがみさこ。ただ、自分の部屋の中に大量のエロゲを隠していたりはしない。

 触れる機会がなかった結果で形成された趣味、そして知識のアンバランスさ、これが今のところみさこに対するイメージ。ここがどうしても神聖かまってちゃんのイメージとかぶってしまう。つまり郊外っぽさ。

 神聖かまってちゃんは背景に郊外の住宅地やニュータウンの閉塞感を強烈に感じます。の子の書く詞でもそれが共感されて受け入れられてしまう点でも、いまいち蓄積が感じられない点でも、ニュータウンっぽい。ナタリーのインタビューでの子を千葉ニュータウンに訪ねていったと書いてあって、ここで気づいたんですね、神聖かまってちゃんに感じるのは郊外的な、ニュータウン的な閉塞感なんだなと。大友克洋が童夢で描いた崩壊につながる閉塞感。郊外が舞台のアメリカ映画に通じる閉塞感。の子は天才だと思いますがそういう郊外っぽい雰囲気はこちらには苦しすぎる。

 そんなみさこが後半で歌いはじめたときに、その姿が最近の扱われかたとぴたっ!とはまって、地下アイドルみさこの輝きが見えたんですね。メジャーデビューしたといってもやっているバンドは明らかにサブカルにくくられるし、NHKに出たといっても一般的に広く受け入れられるかというとおそらくそうではない。コスプレもできて、クイックジャパンではたしかレオタード着たりしてたし、SPOTTED PRODUCTIONSが始めたMOOSIC LABのイメージ写真ではナース姿だった。

 ここでもうロフトプラスワンの深夜にコスプレして歌い踊るみさこの姿がはっきり見えたわけです。夏の夜のみさこナイトがすでに見えちゃったわけです。あかるさんに強力なライバルが出現したなと思って。

 さらにこういう扱われかたってそういったサブカル業界のおじさまたちにかわいがられてる感じがあるじゃないですか。みさこは妹系と先に書いたけども、業界のお兄さんたちがいろいろ教えてあげようねっていう状態。やっぱりみさこみたいな素直そうであまり知識のなさそうな雰囲気はあるし、メジャーでバンドやってるといっても演奏技術が高く評価されているわけでもなく、音楽的な才能にも言及されていない。少なくともこちらではみさこの音楽的な評価を寡聞にして知らない。やっぱりみさこのようにおじさんたちの劣等感を刺激しない、むしろ優越感を与えそうなタイプはかわいがられるのかもしれません。

 ここまでくるとやっぱり地下アイドルとしての人気が出るように思うのですがどうでしょう。実際にやるかどうかはおいといて。DJの最中にギターボーカルを募集していますと言っていたバンド(バンドじゃないもん!)も活動を始めるようですし、かまってちゃん以外でも見ることが多くなるんじゃないですかね。

 DJみさこ以外は駆け足で。


つづく

(2011年1月31日)


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「いいにおいのする部長」@渋谷クアトロ その1
 進行方向別通行区分解散2daysの2日目は、Vampillia主催の「いいにおいのする部長」でした。会場は渋谷クアトロ。でかい!広い!

 出演はVampillia、進行方向別通行区分、OverTheDogs、赤い公園、みさこ(神聖かまってちゃん)。

 はっきり言ってこのイベントのいちばんの見どころは進行方向別通行区分ではなくて、DJみさこの地下アイドルとしての高すぎるポテンシャルだったと思います。新宿ロフトプラスワンでみさこナイトが開かれる日もそう遠くないはずです。そしたらみんなで行きましょう。

 このライブの映像もYouTubeにアップされていました。ただ、この日の進行方向別通行区分の出番は1時間とかなり長かったです。曲調にバラエティが少ないバンドだと思うので、セットリストが前日とまったく異なるとはいっても、後半には飽きがきました。30〜40分のライブがいちばんおもしろいと思います。

 もう少し続きますが、進行方向に関しては前日の渋谷屋根裏とそれほど感想も変わらないように思い、また、どちらかと言うと屋根裏でのライブのほうが良かったと思うので、DJみさこの話が大部分になると思います。

















(2011年1月23日)
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「新春ブッキング」@渋谷屋根裏 その3
 この日の出演は、進行方向別通行区分のほかにMCビル風、UNDER THE COUNTER、The Depaysment、BellBoy、The Cheserasera。開演からだいぶ遅れて入ったので見れたのは後半に出ていたThe Cheserasera、UNDER THE COUNTER、進行方向別通行区分の3バンド。

 会場の渋谷屋根裏(地下にあるのに屋根裏)には昔に行ったことがある気がしてたけども実は今回が初めてで(スケジュールを見たら知ってるバンドがひとつもいなかった)、フロアが広いと思ったら350人入るらしい、去年1月のBASEMENTBARのぎっしり満員状態を経験してるのでなんでこんなにチケットが残ってるんだと不思議だったのですがやっぱり350人では他のバンドと一緒に出るイベントでも完売は難しいか。まあ行かなくてもライブ映像はYouTubeにアップされるのが恒例なので後で見ることもできるし、もしかしたら「解散ライブ」の賞味期限が切れてどうせまたやるんだろ、などとすでに思われているのかもしれません。でも売り切れていなかったとしても満員状態だったのでやっぱり人気あるんですね。

 到着してまずはThe CheseraseraとUNDER THE COUNTER。この2バンド、まったく名前も知らなかったんですけど、見ていて感じたのはメジャー感のあるバンドということ。良い悪いとか好き嫌いという評価とは別に売れそうとか多くの人に受け入れられそうとかメジャーで流通してそうとかそういう雰囲気のあるなしはあって、この2バンドはそういう雰囲気のあるバンドだなと(と思ったらUNDER THE COUNTERはメジャーデビューしてるバンドだった)。ふだん好んでライブに行くバンドとはまったく違う雰囲気なのでなかなか斬新な経験ではあったな。

 そのバンドの音楽がどこで使われるかをイメージできるバンドはだいたい売れるよなと思ってて、両者ともそのあたりでかかってそうな音楽だった、というのがメジャー感の正体のような気がします。例えば、The CheseraseraとUNDER THE COUNTERはアニメとタイアップしても違和感を感じないと思うんですよ。NARUTOのオープニングで使われてもおかしくないし、それで売れそうじゃないですか。アニメに使われてそうな曲というのはこちらとしてはネガティブな意味で使ってはないんですけどどうなんですかね。バンドとしてその評価を受け入れるかどうか、ファンが喜ぶかどうかとかよくわからんね。

 さてこのメジャー感溢れるイベントのトリが進行方向別通行区分。この流れで見たからか今まで見たことのあるライブでのアンダーグラウンドな雰囲気はまったくなく、ロキノン系のイベントとかフェスに紛れ込んでもばれないんじゃないかなと思います。そういうイベントもフェスも行ったことないけどだいたいのイメージは間違ってない、と思う。このパフォーマンスだったらテレビでライブ映像が流れていても驚きませんね。例えばFACTORYとか深夜のBS2とか。うちはまだ地デジ化していないけどもだいたい間違っていない気がする。

 進行方向別通行区分は基本的にばかばかしくてどうでもいいバンドだと感じるのですが、メンバーの演奏力がやたらと高いのでどれだけ悪ノリしても笑ってもらえるマジック。ヘタウマとか味のあるという言い方もあるけれど、演奏力が高いに越したことはない。特に田中(b)と超新星βの演奏は見ていてテクニカルにおもしろい。いくらばかばかしくても高い演奏力で押し切られるとなかなかに心動かされますね。

 ということで進行方向解散ライブ2daysの1日目が終了。ライブ途中で田中(b)がしきりに自分の匂いをかいでいましたが、次の日は渋谷クアトロでいいにおいのする部長です。


(2011年1月24日) 
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「新春ブッキング」@渋谷屋根裏 その2
 2011年に入って初のライブは1月9日、渋谷屋根裏での「新春ブッキング」でした。このイベントには進行方向別通行区分が出演し、通算で何回目かわからない解散ライブを決行するとのこと、ミドリみたいにすぱっと解散しろと思わなくもないのですが、進行方向別通行区分に関してはそれもネタのひとつ、しまいには今回のライブの最後で「狼少年だー」「がおー」などと悪ノリする始末、そのうち誰も解散などと信じなくなり、ほんとの解散ライブのときになってわずかなお客さんの前でひっそりと活動をやめることになるのでしょうか。

 さて、実を言いますとこのライブに行くのはあまり乗り気ではありませんで、話は少しさかのぼって去年末、年明けに進行方向別通行区分が解散2daysをやるよというお知らせがあり、1年ぶりに進行方向別通行区分を見てくるかと、1月10日の渋谷クアトロのチケットを取りました。しかし1月9日、この渋谷屋根裏「新春ブッキング」の日は別のイベントに行こうと思ってましてなかなか決められなかったわけで。

 1月9日になにがあったかと言いますと、新宿のロフトプラスワンで小明の生誕祭、要はあかるさんのお誕生日イベントの日だったんです。やっぱり地下アイドルといえばあかるんじゃないですか。好きなゾンビ映画は「大学路で売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、まだ大学路にいる」です、好きなゾンビはあかるんです、よろしくお願いしますって言っちゃうくらいにはあかるん好きなわけですよ。あれがゾンビ映画かどうかはおいておくとしても、ゾンビ映画がそもそも好きじゃないんだけども、チェーンソーメイドはおもしろくて、そろそろお客さんがゾンビのコスプレをしてチェーンソーでぶった切られるチェーンソーメイド喫茶の開店が求められている。いない。

 この小明の生誕祭のチケットがなんと、買おうと思ったときには売り切れてまして、発売予告のときにあかるんのブログで3分くらいで売り切れちゃうからお早めにーなどと書かれていたのですが、あかるさんのイベントのチケットがそんなに早く売り切れるはずがない、どうせAKR1ですからね、などと油断してたらほんとに売り切れて、年末のチケット争奪戦で珍しく連敗してしまったんです。もうひとつはUFO club 15周年記念の毛皮のマリーズ×小島麻由美でこっちは本気を出したけど取れなかった。

 まあ早い話がその第一希望のあかるんのイベントのチケットが取れなかったので第二希望の進行方向別通行区分のライブに行こうと決めたのでちょっとモチベーションが上がらなかったという話。それでも迷ってて、競争率が高そうだから無理して取らなくてもいいな、などと思ってもう売り切れたかどうかをチェックするくらいの気分でe+を覗いたらまだまだ余裕があったのでじゃあ行きましょう。今回は直前までチケットが残っていたようです。もしかしたら売り切れなかったのかも。

 ここまできてライブの内容についていっこも触れていないところが久しぶりのくせに相変わらずですねわれながら。だいぶ遅刻していったので出演者の半分は見ていないということもありますが。

 乗り気じゃなかったとは言っても今回の進行方向別通行区分は見に行って良かったと思います。1年の間にバンドが脱皮したような気がします。


 つづく

(2011年1月23日)
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「新春ブッキング」@渋谷屋根裏 その1
 YouTubeに進行方向別通行区分の「新春ブッキング」@渋谷屋根裏でのライブ映像がアップされていました。1年ぶりに見に行ったのですがさらにばかばかしくなって新登場でした。ベースの田中と超新星βが相変わらずの演奏力の高さを見せつけています。去年までは小さなライブハウスのカルトバンド、という雰囲気だったのにもっと大きな会場でも似合うんじゃないの?というパフォーマンスになりました。

 少しだけ続きます。














(2011年1月23日)
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進行方向別通行区分、新曲アップです
進行方向別通行区分の新曲が4曲、MySpaceにアップされていました。
4曲とも1/6のライブで演奏したと思います。

進行方向別通行区分 - MySpace

「宇宙警察サクラ・ダーモン」
1/6のライブでの1曲目。
ライブではやっつけ仕事みたいに聞こえたけどMySpaceで公開しているのはものすごくいい演奏をしています。
やっぱりこの前は機械人間のギターの音が良くなかったんじゃないかな。

「新曲2」
変な曲!
サビのバックでのギターのリズム、フレーズは絶対にどこかで聴いたことがあるのですが思い出せません。

「新曲3」
むだにスペクタクルで感動的です。
サビから入ってそのあとの演奏がどうしてもZAZEN BOYSっぽく聞こえます。

「新曲4」
いろいろとなげやりな感じがします。
今回アップされた4曲はなぜかみなさん演奏が大爆発ですね。

この1年間にアップされた曲を聴くとものすごくレベルアップした感があるのですがもしかしたらまさゆきの地図を手に入れたのかもしれません。
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