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みらいさん、こんばんは。その3
3.

相対性理論がここまで人気を拡大していったのには楽曲の良さはもちろんあるんですけど、まずは相対性理論がアピールしたかった観客層にしっかりと受け入れられたことがあります。

現在の相対性理論のファンというのはおそらく他のバンドのファンよりもバックグラウンドが多様である、という印象があります。
ライブに行ってもそんなに客層が固定されてない感じ。

ここで注意なのは、相対性理論がどんな観客層にアピールしているか、ということ。
前からライブの対バンの音楽性はけっこうばらばらで、統一感はあまりなかった。
相対性理論の人脈というのも感じられず、ほんとに呼ばれたら行く、という感じ。
何回も見てるとメンバー個人の好みとかはわかりそうな気がして、あ、こういうの好きなのかな、となるけど。
そこへいくと実践とかは相対性理論が好きな音楽っていうのはこういう音楽か、というのがわかるし、こういう層にアピールしたいのか、というのがわかる。
それは今度の解析Iでも同じ。

ライブに足繁く通うようになると、たくさんのバンドや音楽やってる人がいるけどその中でもこういう人たちに相対性理論が好まれている、というのがわかる。
で、いろいろなバンドも見れて、けっこうこういう人たちに見てもらいたい、というのがなんとなくわかってくる。
しかも相対性理論は明らかな人脈がないにも関わらず、むしろそういうところから自由だからかもしれないけど、音楽界の大物とかインディーズシーンで影響力のある人や人気のある人に好まれてたりオススメされてたりする。

LOVEずっきゅんがたくさんダウンロードされて、ネットで話題になり、CDもばか売れしてすごく話題になって、たくさんの人に認知されて聴いてもらえて、数字だけ見ればわからないんだけど、その売れ方が他のバンドとは違う感じ。

ファン層が幅広い、というのはそのあたりの印象もあって、インディーズが好きな人にはもちろん前から好まれていたし、それからメジャーな音楽しか聴かないような人たちも取り込んでいって、ほんとにアピールする層が広かった、というのがわかる。
だからシフォン主義やハイファイ新書はタワレコやHMVやディスクユニオンといったレコード店でもランキングは上位だったし、しかもオリコンのランキングにも乗っちゃったんだけどしっかりマニアックさを残しているというか。

理論好きだって言っててもこんなの好きなの?ってなることはなくって、プラスになってもマイナスになることはない。
そういう自分のステータスを高めてくれる力がある。
売れ線が好きな人でもマイナー指向の人でも満足できる。
どんな人にも受け入れられやすい。
だから人気のでる下地は前々からのライブで既に用意されていた、ということ。


つづく
みらいさん、こんばんは。 comments(0) trackbacks(0)
みらいさん、こんばんは。その2
2.

相対性理論の情報はひどく少ない、公式サイトには情報がない、テレビやラジオに出ない、メディア露出がない、インタビュー受けない、これはどこでも言われてること。
記憶によればこういう方針に変化したのは去年、シフォン主義の自主制作盤が在庫限りになったくらい。
たしか2月くらい。

情報を出さなくなった、ということはそれ以前の方針から変更したということで、これはたぶん意図的にこの手法をとっている。
最初は情報の少ない謎のバンド、という打ち出しかたって面白いんじゃないの?くらいの気分で始めたかもしれないけど、ただ去年の2月くらいからは明らかに自覚的になっている。
こういうの面白いからやってみよう、とか言ってなんにも考えてなかったんだけど、みんながそれを面白がって後付けで理由とか意味を考えてくるから、そういうのも面白いな、ってよけい悪のりしてる感じ。
戦略的に見えて、実際はそうじゃなかったりする。

だからこの手法でどんな反応が起きるか、予想してたかどうかは疑わしい。
ただ、情報を出さない、と言ってもライブはやってるわけで、ある程度ネットでバンドやメンバーについての情報が不特定多数から流出することや共有されるといったことはあらかじめ織り込み済みで、むしろそこを利用したのではないかと思えなくもない。
で、うまいこと利用された人がこの文章を書いてたりするんですけど、それはおいといて。

2007年の末にはシフォン主義が自主制作盤とは思えないくらい売れてた、ということとmF247でLOVEずっきゅんが大量にダウンロードされてた、という以外は他のバンドとそんなに違った活動をしていたわけではない。
サブカルちっくな元ネタが見える歌詞ややくしまるさんの歌声、人なつっこくてキャッチーな曲調、このへんからアキバ系と言われたこともあってそのへんが少し違ったといえば違った気がしないでもない。

ライブのスタイルも今と変わらず前からあの通りで、最初から考えてあのスタイルになった、というよりは単純にああいうライブの雰囲気のほうが面白いんじゃない?というそのくらいなような気がする。
結局まだ細々と活動していたんだけど、そういうバンドにありがちな身内で盛り上がってるとか内輪で盛り上がってるとかそんな雰囲気にしたくなかったのじゃないかと。
あとはおそらく演劇性を盛り込みたかったのじゃないかと。
ただセッティングのときに真部さんがセットリストを貼ってまわったりしててそれは詰めが甘いのかわざとやってるのかしらないけど。
要はそういうライブをやってたら面白がる人たちがでてきて、そこはやっぱりサービス精神が旺盛なバンドだからその期待に応えてくれたと。
ここまでくるとなかなかイメージが打ち破りづらくて窮屈かもしれないですね。

だから、現在の相対性理論のイメージができたのは、相対性理論がやってきた活動をベースにしてはいるんだけど、周辺の悪い大人たち(笑)や相対性理論の楽曲を聴いた人たち、ライブを見に行った人たちが面白がっていろいろ言って、共犯者になることで作り上げられてきた感じですね。

で、そのイメージがなんで今の人気につながったのか、という相対性理論の受容のされ方については次の話。


つづく
みらいさん、こんばんは。 comments(0) trackbacks(0)
みらいさん、こんばんは。その1
今回は長いです。
相当うざいです。
相対性理論さんへの愛情がたっぷりこもったラブレターなんで。



1.

まずは、STUDIO VOICEの相対性理論特集を読みました。
そのうちどこかがやるとは思ってたけど、STUDIO VOICEでしたか。
まさか自分の知らぬところでこんな企画が進行していたとはね。
お前誰だよってつっこみは、無視します。
まいいや。

うん、そうね。
この号でSTUDIO VOICEのとった立ち位置はたぶん正解。
今の相対性理論現象を巡る状況から言えば、妥当な仕上がり。
ただ外側から全体を見ているか、と言えばそうではなくて、その現象の中に身を置いて、どこまでできるかをわかった上でこの特集を作ったと。
そこは自覚してるのかどうかはわからないけど。

手法としては、芥川龍之介の藪の中。
または、黒沢明の羅生門。

相対性理論のメンバーが相対性理論について語っているわけではない。
当事者の言葉ではなく、周辺の関係者や、共演者、または部外者の言葉で相対性理論が語られている。
そういう証言を集めることで、相対性理論の実像を結ぶことを目的としている。
ように見える。
考えてないのかもしれないけど。

今の相対性理論を巡る情報は限られていてひどく断片的で、相対性理論現象に巻き込まれた人たちはその雑誌やネット上に存在する断片的な情報を集めてそれを統合して相対性理論のイメージを作り上げている。

だからこのSTUDIO VOICEも相対性理論現象に参加している、というのはそういう意味で。
相対性理論メンバーに直接インタビューしたわけではなく、関係者とか共演者の言葉を集めることで、相対性理論というのはこういう人たちがやっててこういうバンドだ、ということを示す。

相対性理論を特集するときにそこを意識的に狙ったのか、もしくはほんとはインタビューとか本人たちの言葉がほしかったけど断られてそこに落ち着いたのか、みらいレコーズに利用されて相対性理論のイメージ作りに協力してるだけのかは判断できないけど。

もしくは相対性理論はフェイクドキュメンタリとして見てもいいかもしれない。
現実に相対性理論が実在しているかどうかは問題ではなくなっているかもしれない。
もしかしたらいなくてもいいかもしれない。
音源だけあれば。

ということは身体性が非常に希薄なバンド、という捉え方をしてもいいかもしれない。
メンバーはキャラとして代替可能。
特にやくしまるえつこさん。
あの人は既に白馬の王子様と同じく想像上の生き物になってるんじゃないだろうか?
ここで思い出すのはハイファイ新書のチラシの裏に描かれていた西島大介の漫画で、相対性理論はほんとに存在した、と。
さすが西島さんはわかってます。
ここでやはり相対性理論が作り上げてきたイメージとその受容のされ方、あと初音ミクの話を出しておかないといけないんだろうけど、それはまた後で。

しかしながら、ライブに行けば、ちゃんと真部さんはベース弾いてるし、永井さんはギター弾いてるし、西浦さんはドラム叩いてるし、やくしまるえつこさんはいつもながらのスタイルで歌っている。
実はそういうしっかりとした身体性を持ったバンドである、ということをライブで主張している姿が非常に頼もしく見えます。


つづく
みらいさん、こんばんは。 comments(0) trackbacks(0)
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